アコギの巨人たち(洋③)
エリック・クラプトン Eric Clapton
クラプトンがアコギ⁉~MTVアンプラグド
今では、すっかりアコギを抱えていても当たり前な”ギターの神様”エリック・クラプトンですが、私がヴァン・ヘイレンなどの80年代メタルのハイテクギターにハマってた頃は、かの「ブラッキー」の愛称で知られるヴィンテージストラトを抱えた、伝説のブルースギタリスト・・ってな認識だったのですが、『アンプラグド〜アコースティック・クラプトン』で突如としてヴィンテージのマーティンを抱えて登場!・・
ビックリしましたね~
当時は、ハードロック全盛で、アコースティックギターを弾く人は、フォーク愛好家のオジサン・・
ってな感じで、実際にマーティン社も販売が落ち込んでいつなくなるか・・っていう状態だったみたいです。(当時は私もまったく守備範囲外でした・・)
いとしのレイラ Layla
かのデレク&ドミノス時代の名曲、『いとしのレイラ』を大胆にアレンジ!
当時は???‼!!なカンジでしたが、こちらもすっかりなじんでしまいました・・
ギターはプリウォー(戦前)のマーティンООО(トリプルオー)42です。
相方のアンディ・フェアウェザー・ロウはプリウォーOOO28を伝説の職人、マイク・ロングワーズ氏が45スタイルにコンバージョンしたものを弾いております。
それまでは、アコギといえばD-28に代表されるドレッドノート型しか認識されてなかったのが、この後、「クラプトンと同じギターをくれ!」というオーダーが殺到して、ついにクラプトンシグネチャーモデルが誕生し、現在に至るまで、途切れることなくラインナップされています。マーティン社にとっても、まさに生ける神!ってところでしょうか・・
有名なハナシですが、この「レイラ」は当時の親友、ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドへの許されざる思いを歌っており、のちにパートナーとなります。(その後もハリスンとの親交は続いています)
いろいろとスゴイなあ・・・💦
ついでに原曲バージョンも・・
1985年のライブ・エイドより。なぜかドラムがフィル・コリンズとのツインドラム・・💦
フィル・コリンズは同じくライブ・エイドでレッド・ツェッペリン再結成でもツイン・ドラムに臨み、いろいろ物議をかもしました。
え、なんでフィル・コリンズがドラム叩くのかって?
もともとフィル・コリンズはジェネシスのドラマーなので、こちらが本職(?)なのです・・(ああ、80年代も遠くになりにけり)
ティアーズ・イン・ヘヴン Tears In Heaven
いわずと知れた名曲です。
とりあえずアコギを手にするとコピーしてみたくなるのではないでしょうか?
かくいう私も一生懸命コピーしました💦
・・というか、その時通っていたギター教室の講師がクラプトン信者で、「アンプラグド』全曲コピーすっぞ!」っと迫られことが懐かしく思い出されます。
ヘイ・ヘイ Hey Hey
名盤『アンプラグド』は全曲紹介してもよいくらいなのですが、このブルース・ナンバーもクラプトンが演るとでなぜか洗練されたブルースに・・
これがいわゆるホワイト・ブルースってヤツなんでしょうか。
原曲はビッグ・ビル・ブルーンジー(Big Bill Broomsley)の作品ですが、クラプトンはデレク&ザ・ドミノス時代にも「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」を取り上げるなど、多大な影響を受けていることがうかがえます。
チェンジ・ザ・ワールド Change The World
アコースティックなクラプトン・・
というと、この曲もマストでしょう!
1996年の映画『フェノミナン』(あのジョン・トラボルタ主演!)の主題歌として提供され、大ヒットしました。もはや映画の内容は記憶しておりません・・💦
クラプトン様のスゴイところは、けっこう時代に適応して、ある時はブルース、またあるときはAOR風・・と柔軟にジャンルを選ばないところではないでしょうか・・
コメント
MTVアンプラグドのMartinは1939年製の000-42で、CSNYのStephen Stillsから譲り受けたホンマモンのプリウォーマーチンですよ!ロングワース製の28/45コンバージョンではありません。
藤井様、ご指摘ありがとうございます。
ワタシもうろ覚えで書いてしまったもので、昔からなんでわざわざ42スタイルにコンバージョンしたのか疑問だったのですが、調べなおしたら、もう一本のほうが45コンバージョンだったようで・・💦
たしか、いずれもチャリティーオークションに出品されたんでしたよね。
どうも、ご覧いただきまして、ありがとうございました。