マイギター列伝⑨
’82 モーリス MD-811

モーリス MD811
激安マーティンに遭遇・・⁉
最近、掘り出し物を夢見てリサイクルショップを見つけては楽器探しに興じているのですが、ひと昔前とは違って、だいたい相場どおり・・というか、逆に楽器店より高い値段だったりして、まあ、そんなうまいハナシはないよなあ・・💦と思いつつ、楽器店にはない珍しい楽器があったりして、見ているだけでも楽しかったりしたのですが・・
お、マーティンが安い・・?
と近づいてみてみると、、
?? Morris ?
70年代、マーティンやギブソンといった超高級ギター(為替の関係もあって、当時はとんでもない価格)にあこがれた当時の若者をターゲットに、現在では考えられないコピー商品がまかり通っていたのですが、それらは、ぱっと見、ああ・・
という感じで、一応最低限のモラルがあったような感じでしたが・・
Morris・・だと?
いくらなんでもこれは・・というコピーっぷりですが、店員におねがいして手に取ってみても、質感の高い感じが伝わってきます。
楽器店じゃないので、弦もボロボロのエクストラライトと思しき細いものが張ってあり、弦高も限界以上に下がっており、しかも騒々しい店内での試奏(試奏ボックスは物置になっていた💦)だったので、まったく音的にどうなのかわからない感じでしたが、気になるキズもほとんどなく、とても40年以上経っているカンジではなかったので、保護することにいたしました。
モーリス持てばスーパースターも夢じゃない!
モーリスというブランドは、70年代のフォークソングブームに乗って、「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない!」の売り文句もあり、売れに売れたギターブランドです。
あまりに売れて製造が間に合わず、他の工場にもOEM生産を発注していたみたいです。
しかし、80年代に入り、フォークソングもニューミュージックへと進化?し、徐々にアコースティック楽器より、シンセサイザーなどの未来的な音作りになっていく中で、アコースティックギターも急速に売れなくなっっていきます。
Spec
・トップ:スプルース単板
・バック&サイド:マホガニー単板
・ネック:マホガニー
・フィンガーボード:ローズウッド
・ネック幅:43mm
・チューニングペグ:グローヴァーのコピー品?
・ブリッジ:ローズウッド
・弦長:648mm
量より質へ・・
このギターは、1982年製ということで、70年代の量産ギターから、質的に良いものへと転換していく移行期に生まれたギターだと推察されます。
当時はフォークギターといえば、とにかくマーティン(マーチンと発音していた?)社のD-28やD-35のコピー品というのが定番で、どうもマホガニーのD-18は安物・・💦みたいな感じで、サイドバックはローズウッド合板の仕様が多かったのですが、マニアックにマホガニー単板で丁寧に作成し、量から質へ転換しようという意思が感じられます。
ヘッドのロゴは本家マーティンのパチもんですが(実際に本家からクレームがきたとか)、中身も本家D-18に肉薄する作りと感じました。
真のジャパンヴィンテージ?
最近、「ジャパンヴィンテージ」というビミョーな呼び名のもと、かつての量産ギターまで値段が上がってきています。
果たして80年代のものまでヴィンテージと呼んでいいのかわかりませんが、現在は日本生産のギターは15万円以下では見られなくなってしまいました。
これから質の良い用材が安定して配給されることはもうないでしょうから、当時のしっかりと作られていたギターは後世に残していく価値があるという意味でその称号もあながちおおげさではないのかもしれません。
今回は久しぶりに本家マーティンの弦を張ってみました。
当時はできるだけ太い弦を・・という風潮だったのですが、私はさすがにライトゲージが限界か・・な?



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