アコギの巨人たち(洋⑤)ボブ・ディラン Bob Dylan~ノーベル賞のフォークシンガー!

アコギの巨人たちギター

アコギの巨人たち(洋⑤)
ボブ・ディラン Bob Dylan

フォークの神、ボブ・ディラン

アコギ、特にフォークソングを語る時には、ボブ・ディランを通らないわけにはいきません。
1941年、米・ミネソタ州生まれ。大学を中退してニューヨークに向かい、カフェでフォーク・ソングを歌っていたところを、プロデューサーの目に留り、1962年にレコード・デビュー。
60年代の若者は、真剣に反戦運動や公民権運動に取り組み、ディランもそんな時代の空気の中で活動し、その数々の歴史的名曲はもはやフォークだとかロックだとかは通り越して、時代の象徴のように世に出て、世界中にフォロワーを生み出しました。
しかし、当のご本人は迷惑に思っているらしく、自分の歌が各種の運動に使われることを嫌っているとか・・
それも、彼の作る曲は幾重にも解釈できるものが多く、自分たちの事を歌っているように聞こえるのがその理由でしょう・・ 歴史に残る名曲ってそういうのが多いですよね。
その深い歌詞が評価されたのか、2016年には歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞しています。(受賞式は欠席でしたが…)
影響を受けたアーティストは数知れず、かのジョン・レノンをはじめ、この日本においても、吉田拓郎をはじめ、中島みゆきなど、フォーク出身のシンガーはかならずディランの影響を受けています。

アコギで弾きたい(聴きたい)ボブ・ディラン

風に吹かれて Blowin’ in the Wind

60年代の象徴となった名曲です。
反戦ソングでもあり、人生の成長を問いかける・・そして、すべての答えは風に吹かれて・・・
確かに、すべてに正解なんてあるわけもなく、それぞれに答えを探していくしかないんですよね。
ディランは20歳そこそこでこの歴史的名曲を書いたらしいです。
シンプルなコード進行と奏法に深い歌詞。アレンジはシンプルなほうがメッセージが伝わると思います。
収録されているセカンドアルバム、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』は名盤だと思いますが、なんといってもジャケットがいいですよね!

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ジャケット写真に一緒に写っているのは、当時のガールフレンドだったスーズ・ロトロさん。場所はニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジです。

くよくよするなよ Don’t Think Twice, It’s All Right


同じく、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』より。
ギター演奏もディラン本人らしいですが、高速のスリーフィンガーピッキングに乗せて、失恋ソングのような趣です。
ジャケットに一緒に写っているスーズさんがイタリアに半年留学していた時に書いた歌だそうで・・
しかし、ディラン何気にギターうまいじゃないか・・( ゚Д゚)!
この曲もいろんな人がカバーしていますが、ドラマ『アリーmyラブ』でヴォンダ・シェパードがテンポを落として歌っていたのが気に入っています。

結構おススメです。ドラマもよかった! 
時代は変わる The Times They Are A-Changin’ 

1964年のディランを代表する1曲ですが、意外にもアメリカではシングル・カットされていません。
この歌が録音されたころにケネディ大統領が暗殺される事件が起きており、そうした時代のムードを反映しるといわれていますが、とどのつまり、いつの時代も大人はわかってくれない・・・💦ってことでしょうかねぇ・・・
その青年もいつしか大人になっていくのですが。

ライク・ア・ローリング・ストーン  Like a Rolling Stone

1965年7月発売の「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、長い曲はラジオにかかりにくくヒットしないという常識破りな6分以上な曲ながら、全米チャート2位を記録するディラン最大のヒット曲になりました。
このシングルを収録したアルバム『追憶のハイウェイ61』は60年代を代表するロックの名盤といわれています。バンドサウンドを取り入れ、その音はフォーク・ロックと呼ばれています。
今では考えられませんが、当時はフォークが深い歌詞を持った高尚なもので、ロックはラブソングを歌う軽い音楽と思われていたため、ディランがロックサウンドを取り入れたことにコンサートでもヤジが飛んだとか💦
当時の若者はアツかったんですねえ・・(*_*;

見張り塔からずっと All Along the Watchtower

1967年に発表したアルバム『ジョン・ウェズリー・ハーディング』に収録した代表曲です。
かのジミ・ヘンドリクスがカバーしてヒットしたことで知られていますが、ディランのオリジナル風にアコギで弾きたおすのもカッコいいですよね~
ご本人もツアーではロックアレンジで演奏しています。

ボブ・ディランは深い・・💦

ボブ・ディランはいちアーティストを超えて、時代の象徴とでもいうべき人物なので、語るにはすさまじい時間がかかるので、初期のアコースティックな、ほんのわずかな曲を紹介させていただきました。

ディランは時代に応じて柔軟に演奏スタイルを変え、歌詞を変化させながら現在に至るまでビックネームであり続けています。

現在でも、「ネヴァー・エンディング・ツアー」と呼ばれるツアー中ですが、ツアーの名のごとく、ディランの数々の名曲は永遠に歌い継がれていくことでしょう!

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ディラン入門に!

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